落綿糸混のナチュラルムラ糸をピュアインディゴの最濃色にロープ染色して織られた8oz デニム生地。
ロープ染色とは何本もの糸を束ねてロープ状にし、インディゴの入った液層に浸けて引き上げる作業を繰り返し行う染色方法のこと。インディゴ染料液が入った液層から引き揚げたばかりの糸は黄色~黄緑色で、空気に触れる事でインディゴ染料が酸化し青色に発色します。インディゴは色が入りにくく、何度も何度も浸けては引き上げる作業を繰り返すことで色を濃くしていきます。綿糸は浸透圧で周りから少しづつ染まっていくので、芯に近づくほど染まりにくく中心まで染まりません。そのため、着用する過程で表面の染料が少しずつ剥がれ落ちて徐々に中の薄い色が現れてきて”縦落ち”と呼ばれる表情が生まれます。
一度しっかりとロープ染色した生地を、あえて古着のデニムシャツのような長年着込んで色落ちした雰囲気を表現するため、何度も加工テストをし、試行錯誤の末に生まれたFADE INDIGO。LENO渾身のデニムシャツです。